開催趣旨
エネルギーが熱的に消散しない物理系では,変分原理による発展方程式の定式化はよく確立している.また,粘(弾)性,塑性あるいはジュール発熱等の散逸的な効果がある系でも,対象とする系を適当なクラスに限定することで,変分原理による定式化が可能であり,かつ,理論的研究に広く用いられている.しかし,散逸系の変分原理の具体的な形式や基礎付けは,研究対象・分野ごとに大きく異なっている.種々の散逸系の変分原理の相互関係(全く無関係という事も含め)を把握し,その全体像を見渡す事は容易ではない.本講演会では,ソフトマター物理学および固体力学という異なった二つの分野 −学問的には交差部分を持ちつつも,異なったコミュニティにおいて研究されている− において,各々,散逸系の変分原理を縦横に用いて研究をされてこられた2人の講師に,その本質をじっくりと解説していただく.
日程
- 日 時 → 延期となりました。
開 始:2020年3月23日(月)10:00
終 了:2020年3月24日(火)16:00
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場 所
1日目:金沢大学サテライトプラザ2階講義室
(〒920-0913 金沢市西町三番丁16番地)
2日目:しいのき迎賓館ガーデンルームA
(〒920-0962 金沢市広坂2丁目1−1号)
講師
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土井正男 先生(北京航空航天大学)
「オンサガー原理とその応用」
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志澤一之 先生(慶応義塾大学)
「塑性における最大散逸とエントロピー生成極小について」
プログラム
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1日目(3月23日)
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土井正男 先生(北京航空航天大学)
「オンサガー原理とその応用」
10:00〜15:00 講義(昼休み・小休止含む)
15:30〜18:00 フリーディスカッション
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土井正男 先生(北京航空航天大学)
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2日目(3月24日)
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志澤一之 先生(慶応義塾大学)
「塑性における最大散逸とエントロピー生成極小について」
10:00〜15:00 講義(昼休み・小休止含む)
15:30〜17:00 フリーディスカッション
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志澤一之 先生(慶応義塾大学)